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2026年4月23日 (木)

8メートルの譲り合いと、心の余白。

Akatsuki231

通勤の経路に、2車線が途中で1車線へと合流する箇所があります。
右車線が左車線側に消えていく形です。

走行している人の多くは、その先で行き止まりになることを知っているため、手前から左車線を走っています。
でも中には、ギリギリまで右車線を加速して走り、先頭で割り込むように合流する車もあります。

道路が渋滞している際は、その方が効率が良い面もあります。
一番先頭で1台ずつ交互に合流する(ファスナー合流)ほうがスムーズだからです。

しかし、混雑していない時はどうでしょうか。
一定の速度で車間距離を保って走っている列を、猛スピードの右車線から抜き去り、強引に左側へ割り込む。そういう時、左側を走る車が意地でも車間を詰め、合流させまいとする光景も目にします。

その気持ちは理解できます。朝の通勤時なら、誰もがスムーズに目的地へ到着したい。
だからこそ、秩序をもって走行しているリズムを、自らの欲求のみで恣意的に壊す車には嫌悪感を抱いてしまう。
「合流」というより「割り込み」という表現がしっくりきてしまうのです。

そうなると、私も愉快な気持ちにはなりません。
しかし、ある時こんな風に考えてみました。

例えば4メートルの車両が、前後2メートルの車間を確保して走ると、占有する長さは全部で8メートル。
信号のタイミングなどにもよりますが、この「8メートル」を誰かに譲ったところで、目的地への到着時間はどれほど変わるでしょうか。
そう考えると、横入りのように入ってくる車に対しても、不愉快な気持ちが半減していくのを感じました。

旅行へ出かける時、私たちは様々な計画を立てます。
しかし、現地の状況や天候、混雑具合によって、予定が予定通りにいかなくなることは多々あります。
そこで私はいつも、最大の目的だけを設定したら、あとは臨機応変に構えるようにしています。

以前、奈良を旅行した時のことです。
市内循環バスに乗ったのですが、それには右回りと左回りがありました。
目的地には右回りが近く、左回りだとほぼ一周して最後の方に到着するルートです。
正解は右回り。
しかし、私が飛び乗ったバスは左回りでした。

しばらくそのことに気づかず、座席に座って一休み。
結果として、歩き疲れた体が元気になり、かえって良かったです。
目的地に到着した時、さっきバスに乗った駅が遠くに見えました。
「遠回りしたけれど、一休みできてよかったね」と思えたのです。

求めた結果と実際の結果が異なることは多々ありますが、そんな些細なことでも、決して悪いことばかりではないと思うのです。旅の記憶も、案外こうしたハプニングの方を鮮明に覚えているものです。

ビジネスも同じです。
相手があることなので、予測し、万全の準備をしますが、想定外の事態は必ず起こります。
その時にこそ、実は真価が問われる気がします。
狼狽したり、必要以上に感情的になったりすれば、そこで相手に自分の器量を推し量られてしまいます。
逆に、危機的状況を上手に切り抜け、冷静に対処できる姿を見せれば、かえって相手の信用が増すことも多いのです。

この世には、自分の力ではコントロールできないことばかりですね。

そんな中で、「こればかりはダメだ」と痛感したのがゴルフです。
あちらは、予想外の連続ですから。

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