事実とそれを見る人の思い。
週末に同じホームから、同じ電車に乗車する事が続いている。
乗車場所も同じなので、見えている景色が変わらない。
しかし、季節で日が暮れる時間は違う。
晴れの日ばかりでない。
いつも同じ方向を見ているけれど、まったく同じ景色はない。
養老孟司さんは、その著書「バカの壁」に印象に残っているところがある。
桜は毎年、季節がくれば、条件が揃えば、花を咲かせる。
ただ、花を咲かせる。
それを見た人が、
今年も桜の花を見る事が出来た…。
新しいスタートを切った今年の桜は、更に美しい…。
今はいないあの人が、美しく咲かせてくれた…。
花が咲いた事実に、自らの思いを投影する。
桜は何も変わっていない。
花が咲くことに、人の意思は介在しない。
花が咲く事に、意味を持たせ、意味を見出すのは、人の勝手な思い。
事実であると思うが、全てをそう考えてしまうには、味気なさ過ぎると思ってしまう。
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