愛することへの恐れと、それでも愛を求める切実な願い。
音楽は細分化され、お店に行くとどこの棚に分類されているのか、わからなくなる事があります。
欲しいアルバムが見つけられなくて、定員さんに尋ねると、その分野だけで独立して陳列棚があったりします。
でも、その細かい分類が当該アーティストの価値を高めるような気がして、うれしくなる事があります。
今日の通勤はLed Zeppelinのベストアルバム〜りマスターズです。
朝からBabe I'm Gonna Leave Youなど、なかなかヘビーですが、それがまたいい。
そして、帰路はadeleのアルバム「30」です。
気持ちのつながりは、Led Zeppelinの「Babe I'm Gonna Leave You」と「Since I've Been Loving You」です。
「30」は発売時、約6年ぶりとなるアルバムで、その内容に表現者として尊敬すると共に、シビレました。
内容はこれまでの作品以上に、もう慟哭と言える範囲です。
人の宿命としての哀しみや、愛したい愛されたいとの思い。
過去に囚われる苦しみからの自己否定。
そして、その中から這い出す希望。
アルバムの収録曲のタイトルや歌詞から、彼女とは比べ物にならない自らの様々な思いを重ねます。
過去の出来事に対する苦悩や葛藤。
過去に囚われ自分を否定したり、後悔を募らせる。
子供への愛情と、母親としての思い。
そして、そんな自分を受容し、自己を肯定する事への変化。
きっと、いつかまた同じ思いに囚われる事があるかもしれない。
でも、自分の心に未来への希望や新たな始まりへの胎動を感じ、これからに期待する。
「解放」という言葉がしっくりくるのかもしれません。
過去の感情を手放し、新たな自分として生きていく。
そんな決意のようなものが感じられます。
誰もが同じ思いをたどり、または今その苦しみの中で、もがいている時に「それは、あなただけじゃない」とやさしく語りかけられている。
哀しみを乗り越えた人がだけが持つ、そのやさしさを感じるのだと思います。
「To Be Loved」は、アルバム「30」の中でも私は筆頭です。
ピアノ以外の楽器はなし。
それなのに、この迫力。
愛することへの恐れと、それでも愛を求める切実な願いの間の葛藤です。
愛したいし、愛されたいけれど、もう傷つきたくない。
でも、本当は…と求め続け、自分の心との折り合いの中で苦しむ。
愛されること、そして深く愛することへの恐れと憧れの間で苦しんでいます。
過去の傷ついた思いから臆病になっているけれど、それでも心の底では誰かを求め、愛し愛されたいと強く願っている。
そんな複雑で繊細な感情が、 力強い歌声とシンプルなピアノの旋律によって、奏でられます。
まるでライブ録音の様な音。
聴き終わると、大きく息をはいてしまいます。
Led Zeppelinもadeleのいずれの楽曲も愛することへの恐れと、それでも愛を求める切実な願いが共通しています。
慟哭です。





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