失敗したくないんです。
失敗したくないんです。
まだ、営業部で先輩と呼ばれる、若い頃の話です。
後輩からデートプランの相談がありました。
バブルが青春。
任せとけって…という感じで、いくつかプランを提案しました。
綿密なプランもいいけど、ハプニングがある方が思い出になるんじゃないのと話しました。
せっかくのデートなので、コスパにタイパは重要。
失敗したくないんです。
力説されました。
私がいい加減なのかもしれません。
デートで失敗はハプニング。
選んだレストランの料理が不味い。
映画がつまらない。
交通に障害が発生し、予定通り行かない。
プレゼントに予定していた商品が売り切れ。
店が不定休で、訪問した日は休み。
天気予報がはずれ。
ちゃんと確認しておかない自分の事は棚に上げ、それが良い思い出になったりします。
また、次は必ずね…なんて、約束を取り付ける事も出来ます。
2023年のノーベル生理学・医学賞を受賞することが決まった米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ非常勤教授と同大のドリュー・ワイスマン教授が、記者会見をしました。
カリコ氏は
「実験をしても、思い通りにいかないことが多い。科学の世界では失敗したときに対処する力を身に付けるのが重要だ」
と話しました。
これがデートプランというか、男女の仲でも大事な気がします。
何か挽回作を用意しておく事も有効ですが、予定通り行かなかった事を笑い飛ばしてしまう。
次回への期待につないでゆく事が、いいと思います。
例えばそれを、誰かへの怒りに変えるとか、ずーっと文句を言っていては、一緒にいる相手が幻滅します。
ふたりは、大学内のコピー機を使うための列に並んでいた時に始めたあったそうです。
働いている部署も建物も違ったそうですが、待ち時間で、お互いの担当分野を組み合わせた研究ができると気づいたそうです。
カリコ氏は「いろんな人が話し合いするために大学にはもっとコピー機を置く必要があるかもしれない」と話したとの事。
まさにハプニングというか、予想しなかった事は、こんな時に起こるのですね。
何事においても、失敗は付き物です。
でも、いろんな人に怒られるのも嫌だし、恥をかくのも嫌だ。
失敗したら、すぐに切り替えろと言われても、それが出来るなら苦労しないと考えてしまいます。
以前にも書きましたが、アメリカの弁護士さんが言った通り「過去は変えられないが、これから起きる未来には作用できる」とのお言葉。
失敗は準備と予測を行い、最善を尽くして起きない様にする。
でも、起こるものと捉え、その不測の事態が発生した場合にどう対処するかを考える。
そういう場合もあると、織り込んでおく。
カリコ先生の言う通り、対処する力を身に付ける。
過ぎたるは及ばざるがごとしですが、準備と経験が必要なのですね。
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