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2023年5月28日 (日)

泣きすぎて、自分が水滴になりそうだ。

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小説や映画は、いろいろな人の人生を疑似体験し、その物語の中に引き込まれてゆきます。
私はハラハラドキドキする映画よりも、静かに淡々と進む物語が引き込まれやすい気がします。
非日常として疑似体験や、物語の傍観者となり溶けている思いが、何かの拍子によみがえる事があります。

映画「ムーンライト」の劇中のセリフです。

「泣きすぎて、自分が水滴になりそうだ」

こんなに切ない言葉があっただろうか…と思いました。
何か思い出すきっかけがあったのではなく、会社からの帰り道、運転中にふと浮かんだのです。

子供が習い事を始めるのは、4歳からとマスコミが報道していました。
時代背景が異なりますので、自分と比較は適当ではありません。
私は小学校に入学してまもなく、やむを得ない事情で書道教室へ通う事となりました。

自分の長男は、歌うことが大好きで、3歳からピアノを始めました。
二男は年少さんから、水泳でした。
水遊びの延長からで、選手を目指すという事ではなく、身体を動かす事が優先でした。

今、家庭の事情で習い事をしたくても、出来ない子も多いとの事。
学校で遊んでいた友達が、習い事があるから帰る…と言われた時のさびしさは私も経験があります。
小学1年生の間は、親に勉強しなさいと言われる事もなく、中学生になるまでは学習塾へも通っていませんでした。
書道教室は土曜日の午後で、憂鬱でした。
当時土曜日は半日授業でしたので、お腹は空くし、帰っても遊べない事は嫌でした。

そうして育ってきた私は、自分の子供にも強制はしませんでした。

でも、通いたくても通えない。
これは辛いと思います。
マスコミの報道は、習い事でいっぱいの毎日と習い事が出来ない境遇の子供を比較する内容でした。
子供はその事情を、家庭の事情を理解しています。

例えば3人で遊んでいて、その内2人が同じ習い事はあるから帰る。
しかも、ふたりは同じ習い事。
そんな時の疎外感は、たまらないです。
つまらないです。
ひとりぼっちです。
さびしいです。

私は習い事は嫌だったけれど、なんだかテンションが急に下がります。

なんだか孤独で、どうせ家は…というあきらめ。
環境が厳しくても、頑張る人はいます。
それを標準として、すべての結果を自己責任という便利な言葉で解決するのは乱暴です。

映画「ムーンライト」には、こんなセリフもあります。

「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな」

映画のストーリーに触れるので避けますが、様々な事がひとつの面だけでない事を示唆します。
派手な映画ではないですが、ひとりの男性の人生を通し、いろいろ考える事と感じる事がありました。

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