「買わない。先ずは逃げるよ」
アメリカで、アジア人が差別の標的となっているとのニュースが少し前にありました。
本日正午のニュースでは、その報道を受ける様に新たなニュースがありました。
アジア系住民への暴力相次ぎ警察が護身術講習会 ニューヨーク
2021年05月03日月曜日 NHKニュース
ニューヨークの警察が主催し、護身術を教えているとの報道でした。
そんな状況になっている事が、率直に悲しいですが、この問題の根は広く深すぎます。
今、ここでこの事に触れる事は適当ではないと思います。
私は高校、大学と空手の稽古にいそしみました。
毎日の鍛錬は単調で、厳しい稽古が続きます。
しかし、その単調で厳しい稽古は、いつしか自らの身体に刻まれて、意識せずにその動きが可能となります。
それを実感した瞬間に、いかにその単調で厳しい稽古が必要なのかを知りました。
わずか7年間の学生時代に経験をした事なので、その深淵の淵にもたどり着いていないのが本当だと思います。
ニュース映像は切り取り方です。
その映像では、かなり技術を必要とするものもありました。
また、その技が決まった際に、その次に続く相手の反応と次の手を考えると背筋が冷たくなる部分がありました。
決まった時の相手のダメージとその姿。
相手が逆上した時の対処。
それでも、多くの人がその必要性を共通して認識する事は、現場の緊急性を伝える証と感じました。
私は暴力が嫌いだし、怖いです。
だから、空手の鍛錬に取り組みました。
鍛錬を始めれば、使ってみたくなる。
こういう事がよく言われます。
空手の世界に入り、本当に強い、桁違いの強さを持つ人を知ります。
すると、反対にその事が恐怖の源泉にもなります。
もし、今相対している相手が本当に強い、桁違いの強さの人だとしたら…。
鍛錬して行く中で、試合があり、稽古では組手もあります。
この恐怖を乗り越えないと、身体は硬直し、鍛錬の成果を示す事は出来ません。
それには、単調で厳しい基礎となる稽古を繰り返しする事しかありません。
基礎を身体で覚える事、この大切さを思います。
私の生涯成績はきっと負け越しです。
説得力には欠ける…そんな話ですね。
報道されたニュースに、一抹の不安を感じたのです。
…余談です。
職場で学生時代に日本拳法部の主将だった人と、しばらく一緒に仕事をした事があります。
大学時代は泣く子も黙る人で有名人です。
外見はそんな過去を気づかせる事はないと思います。
今でも盟友です。
その彼と私がいるところで、後輩が聞いてきました。
「もし、路上で知らない人からケンカを売られたら、買いますか?」
私たちは、期せずして声を合わせて答えました。
「買わない。先ずは逃げるよ」
同じ思いでした。
« しあわせになりたい論。 | トップページ | 「人間にしかできない仕事は何か」ということを。 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 現実と思い込み。(2023.10.04)
- お腹いっぱい食べる。(2022.05.30)
- 理不尽とは理にかなわない仕方で行うこと。その態度や様子。(2021.12.19)
- 「買わない。先ずは逃げるよ」(2021.05.03)
- 全世界へ誤解を恐れず意思を表明する覚悟。(2021.03.03)
「心と体」カテゴリの記事
- 記憶の底に隠した一冊 ―『呪いの館』と『ミルキーウェイ』―(2026.04.24)
- 8メートルの譲り合いと、心の余白。(2026.04.23)
- 3番と13番 ― フォークリフト講習の記憶。(2026.04.21)
- いつか自らの思いを遂げる日のために -求められるイメージの檻の中で、心を殺さずに生きる方法-(2026.04.17)
- 未来からのメッセージを、今を生きる誰かの力に変えていけたら。(2026.03.24)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- でも、夜明けはもうすぐだ。(2026.08.31)
- 1歳という奇跡の日に想う、命を寿ぐということ。(2026.06.25)
- 福岡の空、遠くの孫 ― 亡き義父の記憶を呼び起こしたテレビの言葉。(2026.05.21)
- 生まれてきてくれて、ありがとう。(2026.05.14)
- 攻撃しない距離を保つ。(2026.05.13)




コメント