キラキラ選ぶ
我が家にはいつもアメを入れてある壺があります。
幼い頃、駄菓子屋にあったあの壺です。
どこで見つけたのか、妻が高校生の長男が小学1年生の頃に買ってきました。
これ、小学生に大人気です。
現在、小学5年生の息子の友達が遊びに来ると、皆で目を輝かしながら、妻に訊くそうです。
「おばちゃん、これいくつ食べてもいいの?」
「今日はひとり3つまでね」
妻も、選び甲斐がある様にいろいろな種類を入れておきます。
普通におやつも用意するそうですが、何より選ぶのが楽しいらしいのです。
そうだよね。
人気は不二家のソフトエクレアとミルキーみたいな、おじさんには歯の治療を覚悟して食べなければならない甘〜いキャラメルみたいなアメだそうです。
東京は乾燥注意報が記録的な期間続いています。
私も時々、小学生に人気のない「のど飴」をそこからコートのポケットに忍ばせ、地下鉄の乗り換え時に口に放り込みます。
幼い頃、アメリカの映画に出てくる家で、マーブルチョコみたいなM&M'sがガラスの容器にあふれんばかりにいれてある光景を見ました。
いつも、あんなに手の届くところにチョコレートがあるなんて、なんて素敵な生活なのだろう…と思っていました。
また同時に、どうして食べないで置いてあるのだろう?なんてね。
セットだから当たり前なのだけれど、うちにあったら抱え込んで食べるけどな…と。
妻によれば、目をキラキラ
させながら一生懸命選ぶ姿は、皆可愛いのだそうです。
また、それぞれ性格も出るのだとか。
我が家の子供はいつでもあるという気持ちからか、余程お腹が空いた時にしか手を伸ばさないのだそうです。
お祭りのくじ引きで、絶対に置いてある高額商品は当たらないのだけれど、当たる事を信じてくじ引きにチャレンジする子供の真剣さに似ているのだとか。
くじを引く前に当たりますようにと祈る姿とか…
当てたい商品を一生懸命見つめて、念を込めていたりとか…
仕組みを知っている大人より、間違いなく楽しいでしょう。
現在、高校1年生の長男に小学1年生から長く付き合っている友達がいます。
彼は小学生低学年の頃、家ではアメを禁止されていたそうで、我が家に遊びに来ると、このアメを選ぶ事が一番の楽しみで、真剣そのものだったそうです。
彼の家庭は我が家と比較すると教育にも非常に熱心で、今でもいろいろな制限があるそうです。
先日は成績が振るわず、父親から「このままではホームレスだぞ」とお説教されたとの事。
彼は都内でも名前を聞けば誰でも知っている公立高校に通っています。
やっぱり選りすぐりが集まり、なかなか厳しい環境の様です。
長い付き合いなので、母親同士も仲が良い様ですが、彼の気持ちは別のところで知るのだそうです。
mixiで例えば、お父さんに説教された日は、大変なつぶやきの様です。
息子が「○○、また叫んでるよ」なんて、笑っています。
彼の両親はその事を知りません。
ところで、我が息子よ、笑っている場合か?
おまえはどうなんだ?
長男が高校生にもなると、細かいお説教はしなくなります。
実は、細かい事を言われるよりも、この方が本当はしんどいと思います。
でも、もう自分の事を、自分で考え、そして判断し決めて行く訓練だと思います。
しかし、我が家の長男は…。
ちょうど昨年の今頃だったと思いますが、都立高校の推薦入試の時期だったでしょうか。
推薦の基準に成績はボーダーでした。
本人は私立の滑り止めも既に合格している事から、ダメもとで推薦入試にチャレンジするとの事。
まあ、推薦で失敗しても本番で…とチャレンジを後押ししました。
推薦の合格発表の日。
東京はその日初雪だったのです。
合格発表を見に行くのに、駅に降り立った長男は雪が降る空を見上げて(雪がふるなんて…俺合格してるかも)と本当に思ったそうです。
お気楽な奴┐(´д`)┌ヤレヤレ。
しかし、本当に雪がふるぐらい驚きの合格だったのです。
その日、私は東京にはおりませんでした。
妻の携帯を借りて本人が私宛にメールを送ってきました。
内容は次の通り。
原文のまま掲載します。
合格。
明日、携帯買いに連れってちょうだい。
絶対iphoneでよろしく。
高校に合格したら携帯買ってやると話していたのです。
合格、それは良かった。
ところで、おまえなぁ…おかげさまで合格できましたとか、奇跡は起こるんだねとか、他にあるだろ。
ああっ
?
妻は長男の生活で片付けをしないとか、だらしないところに、よくカリカリ怒っています。
私はしません。
なぜか…?
私がやっていた事をそのまましているからです。
しかし、ひとつ私と違う事があります。
長男は私に首から下、例えば爪や手の形は似ているのですが、顔は妻や妻の親父さんに似ているのです。
身長も私の175㎝を2cm上回りました。
そして、私が経験した事がない、違う事とは…。
運動会や文化祭で、他のクラスの女の子や上級生の女の子まで、お弁当やおやつのクッキーをこぞって作ってきてくれて、両手に抱えるように持って帰ってきたのです。
なっ、なにっー![]()
ところが、二男は私が産んだ…と思うぐらい私に似ています。
妻のママ友は「お兄ちゃんは…○○(二男)はお父さんにそっくりね」と笑っています。
もう一度書きます。
笑って言うのです。
確かに私の縮小版です。
去年のバレンタインディーでの二男と私の会話です。
「チョコレートもらえたか?」
「うん」
「おっそうか。誰にもらったの?」
「おかあさんと○○さんにもらった」
「○○さんからもらったんだ。いいねぇ〜。○○さんと仲がいいの?」
「あのね、ホワイトデーにあげるからって約束してもらった」
おまえなぁ…哀しいバーター取引するなよ。
ところで二男よ、今年はバレンタインでチョコレートいっぱい食べれそうだな。
お兄ちゃんがいっぱいもらってきそうだから、ちょっと分けてもらおう。
ひっ〜哀しい
。
長男の幼なじみは親に隠れて酒を飲んでみたり、深夜にわざとファミレスへ行ってみたりと少々心配な事がありました。
私は長男に「彼が話を聴いて欲しいと思っている時は、面倒くさがらず話を聴いてやれ」と言いました。
「ああ、わかってる」とつれないお返事。
彼は息子の勧めでギターを始めました。
やりきれない気持ちを表現する手段を得たのか、今没頭している様です。
いろいろあるよな。
悩め悩め。
悩んだ分だけ、必ず道は大きく開けるから。
でも、「盗んだバイクで走り出す♪行く先もわからないまま♪」はしてはいけないよ。
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