忙しい事が続き、食事がファストフードに偏る事があります。
そんな食事ばかり続くと、無性に誰かが作ってくれた暖かい食事が欲しくなります。
湯気が出ている食事。
今日は午後からの出張で少し早めに事務所を出て、東京駅のラーメンストリートでラーメンを食べて行く事にしました。
いくつもの美味しいお店が並んでいる東京駅ラーメンストリートは、外国人の旅行者を含め12時前には長い行列ができます。
私はこの名店の中でもソライロのしょうゆ味の中華そばが大好きです。
出汁もいいので、スープもほとんど最後まで飲み干します。
日本人には定期的にアミノ酸の補給が必要ですね。
お腹も満たされ、新幹線に乗車しました。
身も心も温かくなります。
夏目漱石のこころを読み直しました。
最後に読んだのは間違いなく学生の頃です。
人して誰かを恋うる心とそれにより浮き彫りになる孤独。
自分がその人のいちばんでいたい思う心。
そのためにむき出しになるエゴと、その醜いと思う気持ちに葛藤する心。
読み継がれる傑作だなと改めて思います。
恋と戦争は手段を選ばない。
恋は盲目。
その時の気持ちを表す言葉は多く残っています。
この恋と戦争は手段を選ばないは、好きな人の為には何でもするであり、これが無秩序なら世界はカオスですね。
新潟県の米山知事が女性スキャンダルで辞任しました。
その記者会見を報道で見て、とても印象に残りました。
好きな女性をつなぎとめておきたい気持ち。
その媒介にお金を使ってしまった事。
お金に頼ってしまった事。
あまりにも正直な気持ちを吐露する姿に驚きました。
ご本人の、誰もが羨む経歴と能力がギャップを生み、その正直すぎる気落ちを際立たせていた気がします。
地位や名誉、能力でもない。
そのままの自分を愛しんでくれる事が、本当に自分を認めてくれる大切な証である事に、気づいていただろうと思います。
さびしかった。
カナダのトロントで車を暴走させ、10人もの人が亡くなった事件。
犯人はインセルである事を口外していたとの事。
私はこのインセルと言う言葉をそれまで知りませんでした。
AFPのサイトに事件の詳細とインセルの解説があります。
お酒に溺れる芸能人について、報道番組でも取り上げていました。
家族とも別れ、酒に溺れなければやりきれなかった気持ちの底には何があったのか。
スポットライトと声援を受けるステージと満たされない自分の心。
その心の隙間に流し込んだ酒は、どれだけ飲んでも満たされなかったのでしょうか。
学生の頃、心を閉ざして生きている事がありました。
極端な言い方ですが、心を閉ざしていても生きていられたのです。
私の周りの人が、そんな私でもそうして生きることを許してくれていたのです。
もちろん、当時はそんな事を微塵も考える事はありませんでした。
反対にいつも笑顔でいなければ生きて行く場所が、居場所がなかった人がいます。
自分が我慢することで、家族の関係が上手くゆく。
自分が笑顔でいる事が家族関係の漆喰になる。
本当は泣きたい、わがままを言いたい、甘えてみたい。
幼い頃から、何かと受け入れてもらえなかった事が多々ある場合、だんだん自分の気持ちをストレートに表現するのが難しくなってしまいます。
自分の言った言葉や行動で、相手(その時は親である事が多々あると思います)が、怒りだしたり、明らかに不愉快な態度を示されたら、とても傷つくし、怖くなってしまいます。
何度もそんな事が繰り返されたら、自分の気持ちを表現する事自体が恐ろしくなってしまいます。
自分を、自分自身を否定されている気持ちになります。
でも、自分が我慢する事でうまく行くなら、自分の心を殺す事も厭わない。
そうして、大人になって多くの人と関わりあう中でも、この気持ちと恐怖を引きずるほど怖い事はない。
それは、いつもとても苦しく辛いです。
本当の自分の気持ちは、自分の心にはここにあるのだけれど、それは表現をする事ができない。
表現する事が怖い。
本当の自分の気持ちを思いを、心を伝えたら…。
相手に嫌われる。
相手が不愉快に思う。
とても怖くなる。
自分が傷つくのも嫌だ。
伝えられないから、自分の心は伝えられない。
だから、本当の事が言えない不満がつのります。
そういう事もとても辛い。
心は同じところを戻り、めぐってしまう…とても辛いです。
幼いころから、誰かに助けを求めず、だから助けを求める方法も知らない。
周囲にそれを理解してくれる人もいない。
ずっと孤独で、生きてきた。
ひとりで戦ってきた。
そんな自分に気づいたら、そんな自分を褒めてあげる事がいい。
私はよく頑張って生きてきたって。
たっぷり褒めてあげるのがいい。
勿論、自分が傷つく事も嫌ですが、自分が誰かを不愉快にさせたりするのが嫌で、自分の心を殺してきた。
そのやさしさと強さを褒めていい。
そんな人は、本当はとても強くて、やさしいと思うのです。
いつか、どこかで聴いたメロディ。
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