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お袋の一番長い日

初めてさだまさしさんの「おやじの一番長い日」を聴いたのは、小学6年生の頃です。
お袋がテレビ番組からカセットテープに録音をしたのを繰り返しお袋が聴いていました。

この「おやじの一番長い日」は5コーラスです。
とろこが、お袋が録音出来ていたのは、3コーラスまででした。
私は楽曲はそこで終わりだと思っていたのです。

始まりはさだまさしさんのギター弾き語りで始まり、楽曲が進むにつれてピアノが加わり…と厚みを増してゆきます。
そして、クライマックスはお袋が録音出来なかった3コーラスが終わってからです。

山本直純さんが指揮する新日本フィルの間奏が入ります。
これが最後に待つドラマをいやがうえにも盛り上げます。

初めて聴いた私は続きがある事にも驚きましたが、その編曲に心を奪われました。
当時、少ないお小遣いでしたが、日本初と言われるシングルLPを購入しました(きっと実家にはまだあります)。

覚えてはいませんが、反抗期の合間にお袋に得意げに聴かせた事でしょう。

お袋が時々、私に訊きます。
「あなた、チューリップのアルバム持っている?」
「あのCMで使っている曲ある?」

ロックとクラッシックが殆どですが、CDはたくさんあります。
繰り返す引越で、引越屋さんが本とCDの多さに辟易としています。

先日も「オフコースある?」
「ああ、あるよ。今度持って来るよ」

リクエストされたものを、例え持っていなくても必ず探して来ます。
私が音楽に親しむきっかけは、お袋が聴いていたダンス音楽だったのだから。

本当は弟や妹に歌っていた子守唄だったかもしれません。
自分に歌っていたのは覚えているわけないですが…。

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