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仙台、バイバイ

先日、仙台からの新幹線で乗り合わせた方々です。
ご夫婦に5歳と2歳ぐらいの男の子です。

新幹線が仙台駅を発車し、ゆっくりとホームを離れ始めました。
すると5歳ぐらいの男の子が窓から外を見ながら、「仙台、バイバイ」と言ったのです。

家族で引っ越し。
転勤とか、他に事情があるのかは、うかがい知る事もできません。
可愛い、少し小さな声でまた、「仙台、バイバイ」と言ったのです。

我が家の福岡から東京への転勤の事です。
長男は幼稚園の入園から卒業までを、福岡で過ごしました。
3月付けの私の辞令で、4月から長男は東京の小学校に入学の段取りとなったのです。

幼稚園で仲良くしていた男の子の友達は、この事を非常に残念に思っていました。
勿論、長男も同じです。

別れが惜しかった、その男の子の友達は「○○○(長男の名前)のお嫁さんになる」と言い出しました。
さびしいよね。

その後、東京に赴任した際、義理の親父がポツリと言いました。
「ああ、これで天気予報は東京だけでいいね」

孫がどうしているのか、娘がどうしているか、いつも気にしてくれていたのだなと思いました。
福岡は今日は雨だね。
外で遊べないから、何をしているのかなぁ…なんてね。

気にしてくれていた事をうれしく、感謝の気持ちでいっぱいでした。

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