アスペルガーの二男は今、厳しい局面にあります。vol.5「挑戦」
二男の失敗のパターンは、どこか通底しているところがあります。
やはり、多様な人間関係の中で、相手を慮る事が苦手な様です。
この人が、なぜこういう発言をするのか。
その裏側にある真実、隠れた本音をを探る事が苦手です。
とても怒っている。
でも実はそれが、怖い事の裏返しであったりする事があります。
辛い状況なのに、笑っている。
本当は今でも逃げ出したいのに、この場にいるには笑う事でバランスをとるしかない。
故に、表に出ている発言、態度やしぐさ、その感情をストレートに受け取ってしまいます。
誰かに気兼ねしてばかりなら、生きている事、それ自体が辛くなる事もあります。
多様な人間関係の中で、それを調整しなさいと言う事が、何より苦手というより不得手です。
できません。
二男には転職を視野に、これまでとこれからを考える様に話しました。
転職サイトの登録を行いました。
今後、コーディネートの人と内容が選定され、対面での作業が始まります。
その際には、自らの苦手な事を正直に全て説明する様に話しました。
今回の様な事態を繰り返し出来ない事から、自らにむいている、取り組める仕事は何かの視点で検討する事を話しました。
本人は現状から脱出出来る事が一番の動機になります。
これも大事です。
しかし、同じ事を繰り返すと、結果は次第に望むもになって行かないです。
固い言葉だと「再発防止」です。
二男は未来を望める環境となった事で、硬直が緩和されました。
妻はジェットコースターの様に上下する、二男の感情に疲れると話しています。
緊張が緩和した事が影響したかもしれません。
二男に社内の別部門より、仕事の依頼がありました。
その仕事は大きく3つに分かれます。
その内の2つは、経験と会得している技術がある業務。
もう一つは、取り組んだ事のない、本人にとっては新しい業務です。
出来るかと問われ、本人は出来ると返答しました。
直接の上長は「できるかどうかわからない仕事を、出来ると返答する事が信じられない」と話しました。
その話を聞いた夜。
就寝前に二男宛にLINEでメッセージを送りました。
自分の可能性を飛躍させるのは、自らに不可能と思われる事にチャレンジする時。
それは神の啓示であり、その事に気づいた自らの心が言わせた言葉。
やり遂げ、飛躍する時と示された時だ。
やって、やり遂げて見せてやれ。
二男からは魚のキャラクターが「ぐー」としているスタンプの返信でした。
おまえ、大丈夫か?
続きました二男の話は、ここでいったん終わりにします。
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