私が森雪の親父なら、そりゃないだろおまえ…と思います。
昨年末、宇宙戦艦ヤマトの4Kリマスターシリーズを映画館で観ました。
幼い頃、映画館では観る事がかなわず、ついに積年の思いが、思わぬ形で実現する事となりました。
仕事が終わってからのレイトショーです。
なぜか鑑賞中に、少し寝てしまいました。
仕事は少し、スケジュールが詰まっている状況でした。
レイトショーを観に行く事は出来ます。
疲れていたのか…。
ワクワクしていたのに…。
以前とは観る視点が変化している事に気がつきました。
幼い頃は、古代進の視点です。
しかし今般は、艦長の沖田十三の視点で観ている事が多い事に気づきました。
どんな危機にも、決してあきらめる事なく、絶望をしない。
その沖田十三の姿に、新たな魅力を見出し、やっぱりこの物語が好きなのだなと改めて思いました。
特にイスカンダルに到着して、全員にお礼を言う場面。
自身も事業年度末などに、仲間にいろいろ伝える事がありますが、これが原点なのかな思いました。
宇宙戦艦ヤマトの美しい姿も好きです。
これと波動エンジンの音が好きです。
そして年明け。
こちらも幼い頃、映画館では観る事がかなわず、ついに積年の思いが、思わぬ形で実現する事となりました。
母方の祖母に物語のカセットテープを買ってもらい、いろいろな本に特集されるのを眺めていました。
懐かしい。
映画を観に行けた友達が羨ましかったです。
こちらも視点が変わっていました。
先ず、森雪の気持ち。
結婚式を数日後に控え、楽しみにしている。
ところが、旦那は宇宙の危機と叫んで仲間を募り、さあ行こうと拳を振り上げている。
私が森雪の親父なら、そりゃないだろおまえ…と思います。
娘が不憫です。
古代進は森雪に「わかってくれ」と言います。
森雪は理解を示しますが、ふざけるな、理解は示しても納得は出来ない…だと思います。
この辺りは、昭和のベビーブーム世代が作るので、昭和の親父感が満載です。
加えて、森雪は戦場で亡くなってしまいます。
え〜っ、ちょっと不幸が満載過ぎませんか?
それから仲間が次々と亡くなって行く。
これは幼い時にテレビで観た時も驚愕でしたが、大人になるとなお更に辛いです。
とどめには、自らの命を犠牲にする。
松本零士氏が「若者が死んではいけない」と言ったとか、言わなかったとか。
反物質の人がお役に立つなら、その人だけではダメですか?
最後に「やっと二人きりになれたね」って、そんな気あったんですか?
心に疑念が…。
でも、当時の物語のスケールに驚愕した事。
アンドロメダとか、新しいメカに狂喜した事。
どんでん返しが続くストーリー。
これはやっぱり楽しく観ました。
今でも、超巨大戦艦が現れた後、古代進とズオーダ大帝のやり取りを、一言一句再現出来ます。
テレビで放映した宇宙戦艦ヤマト2は映画と異なる結末でした。
地球人が降伏を決めて使節団が彗星帝国に向かう直前、ヤマトが現れます。
それは今でも、心に残るシーンです。
この版は仲間を多く失いますが、若者が生き残ります。
やっぱり、私は宇宙戦艦ヤマトが大好きです。
宇宙戦艦ヤマトは私の青春です。
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