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2023年8月

2023年8月31日 (木)

Second best is never enough(2番目に満足してはダメ)。

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桜木紫乃さんの小説「蛇行する月」は、物語が縦軸と、それを貫く横軸というか、横断的に進む物語に魅せられます。
同じ高校の図書部だった6人の女性を、それからの人生を縦軸に、6人の関係性を横軸に進みます。
そして、その流れの中で、合流する人、関わる人、支流へと別れて行く人が6つの流れの中に絡んできます。

誰しも、自分の決断や判断を否定する事は、好まないと思います。
その決断や判断に、後悔や迷いが生じる事があっても、今を肯定する事に考えます。
そうでなければ、やってられない事も多々あります。

どちらかというと、男性の方がグズグズ考える事が多いと思います。
ろくでもない男と付き合っている女性に、あんなクズ見限った方がいいと言っても、自分が惚れた人の事を容易に否定しないです。
しかし、腹くくって見限ったら最後、その前と後では人が違います。

そんな事に気づかないのは、男の方。
あぐらをかいて、調子にのっていれば、気づけばひとりです。
取り返しはつきません。

Madonnaの楽曲「Express Yourself」にある歌詞。
アルバム「Like a Prayer」懐かしい。
発売当時、バリバリのヘヴィメタル野郎でしたが、これは刺激的でした。

先日、小林克也さんのラジオ番組「Music Machine GO! GO!☆」でオンエアされていました。

Second best is never enough
You'll do much better baby on your own

Madonna / Express Yourself

2番で満足するな
それなら、ひとりでいる方がいい

怪しい和訳/ケンシロウ

恋愛にポールポジションはあっても、セカンドポジションはありません。

2023年8月30日 (水)

チェロの音。

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テレビで観た、旭化成不動産レジデンスのCMでチェリストの演奏している姿がありました。
ネットで検索すると崎元 蘭奈さんという方。
演奏している姿、とても美しい。

チェロの音は哀愁を帯び、その音色が人を酔わせる。
よく様々に表現されます。

北の国からで、蛍の不倫相手の先生はチェリストという設定、その人の話になるとエレジーが流れます。
道ならぬ恋に、その響きが迫ります。

私はジャクリーヌ・デュプレが好きです。
彼女に弾くエルガーのチェロ協奏曲を、初めて聴いた時の衝撃は忘れられないです。

先日、チェロ・アンサブル・サイトウのアルバムを聴きました。
チェリストでもあった齊藤秀雄先生を師事されてた方々の集まりで、企画されたアルバムです。
バッハのシャコンヌ、チャイコフスキーの弦楽セレナーデなどが編曲され収録されています。

ヴァイオリンでは息が詰まるような迫力のシャコンヌが、チェロでは、とてもやさしさを醸し出します。
宝物を探し当てた、そんな気持ちになりました。

陳腐な表現ですが、チェリストのジャパンアヴェンジャーズ。
いいアルバムに出会えました。

ブルッフの「コル・ニドライ」。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲CDにカップリングされていました。
フルニエの演奏です。
その時も、チェロという楽器に魅せらられました。

2023年8月29日 (火)

自由に学べる事の大切さを、幼い頃は理解できない。

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夏休みも残すところ、あとわずか。
小学生の頃は、例年宿題をどうするか、悶絶する時期でした。
いや、本格的にはもう少し先かな。

新しい学期が始まると、ともだちの丁寧な宿題を見て、来年こそは俺も…と思います。
ただ、その決心が3日と持たない事。
すぐ、遊びに夢中となり、それが大切な日常となります。

時々、テレビで様々なものに興味を持ち、その中で特殊な能力であるとか、特定のものに関心を示す子供をフューチャーします。
恐竜とか、魚とかは王道ですが、昭和の代物とか、扇風機や掃除機など変わったものに関心を示す子もいます。

その自由がいいなと思います。

子供の頃、勉強が嫌で親に「世界には、勉強をしたくても、勉強を出来ない子もいるのよ」と言われ、そんな素敵なところがあるのかと思いました。
勿論、その現実を知れば、学ぶという事の大切さがわかります。

選択肢がたくさんある。
自らの思いに忠実に、学ぶ機会を得る事が出来る。

その事が、当たり前にある環境の中では、その事がどれだけ貴重な事であるかは、なかなか気づかないです。
私はおふくろが聴いていた、社交ダンスの音楽、エルビスプレスリー、映画音楽が、音楽に触れるスタートでした。
反対に親父は、何も音がしない方がいいと思うタイプです。

音楽を本格的に学ぶ事はなかったですが、これほど人生を豊かにしてくれる音楽との出会いがあった事は、素晴らしい事です。

しかし、夏休みの宿題の追われる身では、学べる事、興味がある事に取り組む事が出来る、その素晴らしさ…わかるはずもありません。
磯野さんのところは、家族が宿題を手伝ってくれますが、そんな事はありませんでした。
遊びに行けません。
散歩に行く事が出来ない犬みたいに、吠えて、喚きます。

今は、特に仕事の事に関係する勉強をします。
妻が、本当によく勉強するよねと言います。
おふくろが聴いたら、腹を抱えて笑うでしょう。

2023年8月28日 (月)

本日の寝言「ギブアップ、ダメだ」。

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「ギブアップ、ダメだ」

本日の寝言です。

日常でこういう発言は、先ずしません。
何か夢を見ていたのでしょうか。
記憶にはありません。

大切なのは、この「ダメ」。
寝言の調子は一本調子なので、その意味を図りかねます。

降参で、本当にダメ…にあきらめなのか。
ギブアップなんてダメ…の叱咤なのか。

日常では、努めて使用しない様にしている言葉です。
その裏返しなのか、心の叫びなのか。

でも、ギブアップする様な事は、何も思い当たらないです。
さて…?

2023年8月21日 (月)

真剣勝負に、学びの多い日曜日でした。

Akatsuki186

前の記事に続く話です。

最終ホールでの失敗は、普通なら負けパターンを導くところだと思います。
高校野球でも、ひとつのきっかけで、流れが変化するのは、よくある事ですね。
しかし、違った。

また、プレーオフのホールでも、満足行かないティーショットで、やっぱりか…と思ってしまうと思います。
まさに、泣きっ面にハチみたいな話です。
おまけに相手は、堂々と真ん中を歩いている。

ところが、リカバリーショットは素晴らしく、勝利の女神を引き寄せます。
こんなショットが出来たら、それだけで浮足立ち、冷静さを失いミスを呼び寄せます。

プレーオフのティーグラウンドに移動するまでの間に、ふたりとも笑顔がありました。
でも、その笑顔の種類は違う気がしていました。

これが、プロと言われる所以です。
比較する事もおこがましいですが、私なら真一文字の口を結び、ムスッとしていると思います。
危機に瀕した時ほど、普段の鍛錬の成果や性格が表れます。

蛭田みな美さんの優勝は、本当に誠に勝手ながら我が事の様にうれしい。
でも、西郷真央さんも勝たせてあげたかった。
勝負の世界では、出来ない話です。

真剣勝負に、学びの多い日曜日でした。

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2023年8月20日 (日)

待望の初優勝!見応えのあった女子ゴルフCATレディース最終日。

Akatsuki185

*画像は本文と関係ありません。
 たぶん、こんな顔して中継を見ていたと思います。

大阪での勤務時代は、ゴルフは公私ともに機会が多かったです。
嫌いじゃないけど才能がない事はよく認識し、今度の東京勤務では「ゴルフはやめた」という事にする事としました。
東京勤務が始まりまして、公私共に機会がありました。
お誘いを頂きました方には、丁重にお断りしました。

冗談半分に
「ゴルフ道具は大阪の悲しい色の海に沈めました」
「淀川に流してきました」
「引っ越しに際し、間違えて博多方面へ行き、その後行方不明です」
とつまらない話をしておりました。

今日、なんの気なしにBSフジの「CAT Ladies 2023」を観ました。
読書に飽きて(仕事に関係する本は、進まないし、集中力を維持するのが大変)です。

ところが、後4ホールを残すところで白熱の攻防。
普段は観る事ないのに、なぜか引き込まれました。

スポーツの勝敗は終わらなければわからない…とは、この事だという結果でした。
また、プレーオフの難しいセカンドショットからグリーンまで、勝利への可能性を捨てず素晴らしい結果を引き寄せたと思いました。
西郷真央さんはフェアウエーをキープ。
難しいか…と思ったところから、逆転劇。
見応え十分。

また、福島出身26歳の蛭田みな美さんが、初優勝という事もうれしい。
初優勝に若い子が泣いて喜んでいる…だけでも、おじさんは我が事の様にうれしい(全然関係ないのに)。
また、蛭田みな美さんの優勝を待ち望んでいた他の先輩選手や関係者が泣いて喜んでいる姿がありました。
蛭田みな美さんのよい人柄を示す事だと思います。

もうひとつ、西郷真央さんの事も考えてしまいます。
わずかに届かなかった勝利に、その悔しさはたまらないです。
(今日までの厳しい状況を知る人には)西郷真央さんにも勝たせてあげたい…そう思うはずです。

勝敗がつく事の厳しさは、ここにありますね。

自身と重ねる事は申し訳ない限りですが、私も同じ時期に入門した仲間の中で、いちばん初勝利が遅かったのです。
だから、努力しながら長らく結果を出せなかった人の、その努力が結実するのは、とてもうれしいです。
蛭田みな美さん、本当におめでとうございます。

でも、もうゴルフはやりません。
これからまた、続きを読まなければ…。
なんで、観たのだろう。
読書より、美しい空ときれいなグリーンを見て、外へ出かけたい気持ちと重なったのかな。

たぶん…。

2023年8月19日 (土)

夏になると呼び覚まされる音の記憶。

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記憶と音が結びつく事は、よくある事です。
いい事、悪い事、様々ですね。

高校野球の金属バットの音が、私にはそれのひとつです。

夏休みになると、その殆どの期間を、母親の郷里へ弟と行っていました。
毎日遊んで、朝目覚めるとテレビから聞こえる高校野球の中継。

祖父がテレビの前に陣取り、中継を見ていました。
寝転がったまま、祖父越しにテレビ画面を観ていた記憶があります。
祖父は地元の予選から、球場で観戦する高校野球ファンでした。

のそのそと起きて、テレビの前のテーブルへ行くと、祖父が私を見て「起きたか」と微笑みます。
台所からタバコの匂い。
これは匂いの記憶。
祖母がタバコを消して、朝食の支度をしてくれます。

今日は何して遊ぼうかと、朝食を食べながら考えます。
その時、金属バットの音がいつも傍らにありました。

2023年8月18日 (金)

仕事場での居場所。

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日中の忙しさもありますが、暑さに疲れも、いつもの夏とは違います。
ユヴァル・ノア・ハラリさんの本は新たな発見も多く、読むのが楽しい本です。
今頃ですが著作「ホモ・デウス」にかかりました。
盆休みに読了の予定が遅々として進みません。
お盆休みは終わりました。
つまらない内容ではないのですが、椅子に座て開いたまま寝ています。

前述の様な状況ですが、我々が他の動物と違う大きな事の中に、事象を物語として捉え想像できる点をあげられています。
我々は過去の事から、少し先の事、かなり先の事と考え、予測し想像します。
この能力の一旦として、利害の関係がない人でも、困っている人や不自由な人を助ける事があります。
それは、いつか自分もこうなるかもしれない…という予測が程度の差こそあれ、影響しているのだと思います。

今、ふたり、持っている能力を上手に発揮する事が出来ず、自らの居場所を探している仲間がいます。
共通しているのは、コミュニケーションが不得意で、自分の真意と異なるメッセージを相手に送ってしまう事です。
それは自身からの発信方法、特に言葉やしぐさ、態度の問題です。
自らの意思を上手に伝えられないジレンマともどかしさに、プライドが重なります。
これが誤ったメッセージを送り、誤解される原因になったりします。

自分の真意が伝わらない事に、イライラします。
自分が受け入れられない事に絶望します。

また猪突猛進で、営業上の目的があると、相手の反応を確かめずに進みます。
今日、10個の事を伝える、もしくは協議するとなると、それを行う事が全ての事より優先順位が上がります。
帰社すれば、上司から「どうだったと?」聞かれる事もあるからです。
通常は自分の側に10個の要件があっても、2個前後で終わってしまう事は多々あります。
商談は相手がある事です。
自分の思う様に進む事などなく、そこから相手との妥協点を探ってゆくのが成約までのプロセスとしてあります。

相手も満足しないし、自身も成果が得られない状況が続きます。
真面目なので、愚直に会社が考えている事を押し進めます。
相手には不満が募り、「自分の都合ばかりなら、もう商談は打ち切り」とされたりします。

本人にはショックな出来事です。
どうして…と考えても、その答えにたどり着けません。
誰かが事細かにガイダンスをしても、なかなか気づくところへ行けません。
ますます本人の心の中にある気持ちは、通り雨の前の積乱雲の様に大きくなります。

注意力も散漫となり、自動車の運転中も事故を起こす事があります。
何かひとつミッションがあると、その事が最大の案件で、他が視界に入りにくくなります。
交通事故は複数回発生させていますが、人身事故でない事が、不幸中の幸いかもしれません。

ひとりは難しい資格試験を、独学で合格し、周囲を脅かします。
ひとりは、その体力で周りを唸らします。
ひとりは兄弟が結婚し、家族の温かさに憧れています。
ひとりは、何をやっても上手くゆかない自分に、自分を嫌いになっています。

特別に分類される事があっても、それを活かす道がないか…。
会社として、仕事で何も貢献をせずに在籍する事は、その規模から許されない状況です。
居場所というか、生きる道、これが出来る、その道を探して貢献が確認出来る。
同時に周辺の理解も得られる。

自分自身にも経験がある事。
これまでも、これからも。
残された時間が多くない中で、探求の日々が続きます。

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