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2023年2月13日 (月)

自身を肯定できる新たな人間関係が未来に待っている。

Akatsuki156

連日マスコミは、卒業式ではマスクを外してOKと報道し、学生にとっては区切りの時期が近づいています。

尾崎 豊さんの楽曲「卒業」は有名ですが、これを卒業式で歌う学校はないだろうなと思います。
教育場面で事実上はそうだとしても、歌詞にある「この支配からの卒業」を校内では歌いにくいですよね。

この楽曲。

仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も終わる
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業

卒業 / 尾崎 豊

最後に変調するこの部分が、たまらなくいいですね。
歌詞もメロディーも。

▼久しぶりに教室で会う級友と、おしゃべりしたい。
 そう思える児童生徒は幸せだ。
 学校でつらい経験をしてきた子どもにとって、夏の終わりは追い詰められたような気持ちになる。
 涙がこぼれる。
 食欲がなくなる。
 専門家によると、周囲の大人は、理由を問いただすのではなく、まず思いを受け止めることが大切だという。

▼作家の平野啓一郎さんに「私とは何か 『個人』から『分人』へ」という著書がある。
 個人には一つの人格が備わっている、という理解が一般的だ。
 が、本当だろうか。対人関係ごとに複数の「本当の自分」がある。
 自分の様々な顔を、「分人」と定義する。他者との関係性のなかで、新しい自己を築くことができるのだ。

▼いじめられている自分は恥ずかしい。
 価値がないのではないか。
 だから、周囲に相談もできない。
 大人を含め、そう思い悩んでいる人もいるだろう。
 でも、自身を肯定できる新たな人間関係が未来に待ち受けている。
 あの人と一緒にいると会話が弾む。
 相手もうれしそう。
 そんな自分が好きだ。
 世界も私も、一色ではない。

2022年8月27日 日本経済新聞 春秋より引用

我が家の二男も3月に大学を卒業します。
4月からは社会人です。

大学時代には、厳しい関門を通り抜け入った能力向上を目的としたサークルを事実上、退去させられました。
我が家でなら理解の範囲となる不用意な発言は、メンバーを不穏な空気で包んでしまいます。
輪を乱す次男は、サークルをやめてもらうという選択になりました。

アスペルガー症候群の事を知っていれば、理解が可能な事もありますが、サークルの方々にそれを期待する事は酷です。
本人は自らの態度を反省しながらも、ショックを受けた模様です。

コロナ禍、なかなか対面授業も再開されません。
しかし次男はしばらくして、学内で新しい友人に恵まれました。

直接会う事や話ができる事。
言葉だけではない、声の具合や視線に、話す時の姿勢や態度。
言葉だけでない、言葉では伝えられない、いろいろなメッセージが伝わるのだと思います。

自身を肯定できる新たな人間関係が未来に待っている。
誰にとっても、卒業が新しい素晴らしい未来への扉である事を祈らずにはいられません。

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