« ますます忙しい。ずーっと忙しい何故なのか。 | トップページ | 彼は姿を現さなかった。リスキリング…そんな簡単な事じゃない。 »

2023年2月11日 (土)

夜が明ける。交響曲「新世界より」第4楽章。

Akatsuki154

読み始めから、心が激しく動きました。
読み進めるのも辛いところもあり、よく効くきつい薬を利用している。
だから、読み進めたいのですが、身体が持たなくなるのでこれぐらいでやめておこうとページをめくる手を止めました。
読了までにページ数と比較して、非常に時間が必要でした。

人として生きてゆく意地。
人として生きてゆく矜持。
人として生きてゆく拠り所。

物語はドキュメンタリーの様です。
制度や知識や知恵を得る事が出来ないなかで、苦境の中から抜け出す機会に辿り着く事が出来ない。
だから、ただ空腹が満たされる事に感謝しながら、今日という日が平穏無事に終わる事を祈る。

誰かに価値ある人間と思われたい。
誰かに愛されたい。

その思いが時に空回りし、自らの思いとは正反対の方向へ力が働く。
それは、自分を苦境へと追い込む、その道を自ら作り出してしまう。

社会で生きているので、誰かと比較してしまう。
時に妬み、時に羨み、時に絶望してしまう。

自己責任。

言葉が独り歩きし、誰もが誤る事がある事を否定してしまう。
一度も間違う事がない、誤る事がない人はいない。
この言葉の持つ、異様な冷たさを再認識した。

そして、長いページに綴られる思い。
それは、交響曲のコーダに向けて盛り上がって行く姿の様だった。
息継ぎをする事も出来ない連続性で、でも力強さと愛と信念で聴いている誰もの心を捉える。

私はドヴォルザーク交響曲「新世界より」の第4楽章を思いました。
第4楽章の終わりは、余韻を残し終わります。
長いページに綴られる思いと、最後にタイトル通りのまもなく夜が明ける予感。

購入してからしばらく積読でした。
もっと早く読めばよかったと後悔です。

« ますます忙しい。ずーっと忙しい何故なのか。 | トップページ | 彼は姿を現さなかった。リスキリング…そんな簡単な事じゃない。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ますます忙しい。ずーっと忙しい何故なのか。 | トップページ | 彼は姿を現さなかった。リスキリング…そんな簡単な事じゃない。 »