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2022年4月16日 (土)

それぞれの事情。

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4月1日以降、駅のホームや街角に新社会人と思しき方々が見かけられます。
同時にリモートが増加したとはいえ、就職活動中の学生さんも見ます。

先日、我が家の二男も就職先候補の役員面接がありました。
対面です。

二男は予定の時間より、30分ほど早く到着。
まあ、遅刻するよりいいですね。
そこで二男に、時間までどうしていたのか聞きました。
そこは、過去に事務所があった近くであり、なじみの場所でもあります。

「コンビニの前で、立ってお茶飲んで待っていた」
「そこから、交差点のはす向かいにスタバがあったでしょ」
「十六茶飲みながら、通りの邪魔にならない様に立っていた」

何度か見た事がある光景です。
地下鉄のホームへ入る入口の階段を上がったところで、おにぎりにかぶりつく就職活動中と思われる学生。
あまり人気のない通りの隅で、大急ぎパンをかきこむ、これまた就職活動中と思われる学生。

いくつも会社を訪問しなければならない。
お金の制約もある。
気持ちの余裕もない。

幾年か前の新入社員と話していた時の事です。
彼は札幌出身で、学生時代は弘前に住んでいました。
就職活動に際しては、ネットカフェを拠点として様々な会社の訪問を続けていたとの事。
彼は「親にお金の負担もかけられないし、それが一番安いからです」と言っていました。

バブル入社組とは事情が違います。
…と言われてしまうかもしれません。

でも、そんな彼らが、よい仕事と出会い、活き活きと活動する事を祈念してやみません。
同時に、彼らより少し大人の私は、なんか違和感を感じるのです。

この記事を書くきっかけとなった事です。
昨日、事務所最寄り駅のホームです。
ホームのベンチに座って、女性の方が大急ぎでおにぎりを食べています。

まだ、予定があり食事の時間もない。
昼食を食べる時間がない。
ただ、お腹がすいている。
彼女の事情があります。

コロナウィルスの流行始まる前の事です。
同じ地下鉄のホームで同僚が酒を飲んでいました。

見つけた私は黙って、彼の隣の席に座りました。
「おうっ」と彼。
「なんだ、こんなところで、ひとりで一杯かよ」と私。
「遠いところに帰るから、眠り薬だよ」とさけるチーズを私に差し出してくれます。
「大事な肴を頂けないよ」

彼とは帰る方向が違います。
次の電車が入ってきたところで、私は彼に挨拶をして電車に乗り込みました。

私も予定が立て込む時は、簡単な食事で済ます事は多々あります。
午前の予定が正午をすぎ、次の予定の資料を見ながら、モニターに向かってバランス栄養食をほおばるなんて事は多々あります。

人にはそれぞれ、表には出さない事情がある。
そう言ったのは伊集院静さんだったと思います。

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