旅行・地域

ガーベラの花言葉は「希望」

今週は久々に海外出張でした。
仕事でもプライベートでも出かけた事がないヨーロッパ。
機中泊2泊、現地3泊と予定がギッシリと詰まったスケジュールです。
でも、未知の世界が楽しみで、それまでの国内の殺人的なスケジュールをこなす上でも励みになりました。

出張先はドイツです。
現地メーカーとのコミュニケーションは英語です。
日本法人の日本人営業マネージャーが現地で待ってくれており、ビジネス上でのやり取りでは心配がありません。
意思疎通や確認事項に誤りがあるといけないので、彼がこちらの意思を的確に伝えてくれます。

現地2日目の昼食時。
そこは500年前開業のレストランです。
Pfaubrau000
昼食時から当たり前にビールを頂き、いくつかドイツの伝統料理をご案内頂きました。
アルコールは時差ボケにはきつい薬となりましたが、食欲増進剤となり美味しい料理を堪能しました。
また、勿論平日なのですが、夫婦で訪れる方々が多く、会話をしながら食事を楽しんでいます。
その雰囲気もとても良いものでした。

各テーブルには必ず花があります。
花はガーベラでした。
とても美しいオレンジ色でした。

たまたま現地法人の社長と二人になる瞬間がありました。
二人で黙っているのもつまらないものだと思い、私から話をしました。
それはガーベラにまつわる私の話です。
次の事を英語で話しました。
今は間違いを指摘されると嫌なので日本語で書きます。

それは私の命名の話です。
私は予定日より1ヶ月近く早く生まれました。
出産時に母親は子宮筋腫である事がわかり、出産は大きな出血を伴う事となりました。
私が逆子であった事も難産となる原因となり、心音も弱く仮死状態での誕生となりました。
誕生後、父親は医者に呼ばれ、母子共に危険な状態であると説明を受けました。

私は次第に元気になりましたが、母親は長く危険な状態が続きました。
父親は覚悟をしていたそうです。
そこで、私の名前には唯一最大の望みとして健康の「健」が入っているのです。
やがて幸いにも母親の容態が落ち着きました。
母親が病院で意識が戻ると、病室にガーベラの花があったそうです。
父親が持ってきてくれたもので、とても印象に残っている話であり、花なのだと聞かされた話をしました。
私は命名の通り、今しっかり生きていると話しました。
先方の社長さんから、名前の漢字での表記と、どの文字がその意味を示すのか教えて欲しいと言われ説明をしました。
そのメモを大事そうにしまってくれていました。

翌日の昼食後に次の目的地に移動する途中で先方の社長から話しかけられました。
「あなたは何故、英語で話をしないのか?」
「私の英語はビジネスでは不安な事と悪い英語が多いので使わない」と英語で返答しました。
「悪い英語とは何だ?何で英語を学んだのだ?」と重ねて聞かれました。
「私はハリウッド映画で覚えた英語が多く、ビジネスや会話には使うべきものではない」
「悪い英語とは例えばどんな英語だ?」
「例えば…Lick the hole of my buttocks(俺のケツの穴を舐めろ)」

たまたまシーンと共にそれが頭に浮かんだです。
これには先方の社長も大笑いでした。
ユーモアのある社長でよかった。
それは誰が言っただのと聞かれたので、アル・カポネだと話したらまた大笑いでした。

それからは英語で会話する事が当たり前となり、先方も気軽に話しかけてきます。
互いに家族やこれまでの事、大学での専攻やいろいろな話となりました。
やがて話題が音楽の事となりました。
互いの趣味の範囲となり、クラシックからヘビメタルまで話が盛り上がりました。

それからモーツァルトの生誕地オーストリアのザルツブルグへ行こうsign03となりました。
夕闇迫る頃市内に入り、ホーエンザルツブルグ城までの城下町?を案内してもらいました。
街並みだけでも素敵でした。
夕方の活気は、当地で生きる人の息吹を感じる事が出来ます。
当日、ホーエンザルツブルグ城内ではコンサートが行われる予定でした。
チケットがないのでコンサートは聴けませんが、社長がお願いをしてくれ、特別に開演前のホールを見せてもらう事ができました。
素晴らしい。

直接の意思疎通を行うようになってから、明らかに態度が変わった事を感じました。
帰国の日、最後に宿泊したホテルでの朝食の事。
そこのテーブルにも美しいオレンジ色のガーベラが一輪ありました。
それを見つけた社長から「この花はとっても長持ちするんだ。長く美しく咲く。あなたの父親はそんな願いを込めていたのかもしれないな」と話しました。
そうだとしたら、親父もずいぶんニクイ事をするもんだと思いました。

空港でまた日本かドイツで会おうと話して握手をし、帰国の途につきました。
とても仲良くさせて頂きましたけど、ビジネスはビジネス。
甘くはないですね。
それとこれとは別…ちゃんと区別しますもんね。
当たり前か。
でも…仕事抜きでも、初めてのヨーロッパ・ドイツには魅了されました。

この文章を最後まで書いてから、ガーベラの花言葉を調べました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

風の男 白州次郎の「武相荘」へ行きました

就職し、今の営業部門で既に14年が経過しました。
14年も経過すると後輩も多くなります。
「上司は部下を見抜くのに3年かかるが、部下は上司を見抜くのに30分」とはよく言われた言葉。
素行も、言動も、後輩からは厳しくチェックされます。

企業は利益を求める事が存続の為の必須条件です。
極端な言い方ですが、企業における営業に携わる者は取引先から最終ユーザーを含め、その利害を調整する事が仕事です。
利益が伴う事は立場が違えば、その判断も様々な場面で変化します。
という事はトラブルは付き物です。

それを解決してゆく過程で人間性が現れる場面が多いと私は思っています。
後輩はこの危機に対して、どう対処するかをよく見ています。
私もそうでしたから、よくわかるのです。

思うような結果や合意に至らない事が多いのですが、妥協を強いられる場面やそれができない場面での折衝におけるスタンスが評価をされます。
即ち、信条。
この事を思い、白州次郎の「プリンシプル」が大切だと思うのです。

「物事の筋を通し、プリンシプルを重んじ、自説を枉げぬ」という強靭な人生は、白州次郎なればこそ許された。
他人が真似てすぐ世間に通用するというわけにはゆかない。
人間としての優しさ、しなやかさ、ユーモアというような表とは対照的な心情を内に秘めていてこそ、生きた値打ちがでる。
                     青柳恵介著 「風の男 白州次郎」より天衣無縫の気概 両角良彦

小学生の頃から「子供らしい可愛さがない」とか「生意気だ」なんてよく言われました。
特に中学入学の頃は「世間にもまれた方が良い」なんて段々話が厳しくなって行きます。
しかし、高校生時代に孤独に耐えても、自分の信条に従って生きる事がどれだけ心に自由があるかを知りました。
かつての生意気も、最近では「自分の意見を持っている」と異なる物差しで評価されます。
世の中変わるもんですね。

「本当の自由は真実求める心にあるはず」

こんな事を言ったら仲間はずれにされるかもしれない…。
こんな事を言ったらリーダーから見限られてしまうかもしれない…。
抑圧や死の恐怖がない環境で自由に真実を求められる事は、普段はなかなか感じませんが重要な事だと思います。
いまの心地よい環境を維持する為に自分の心を殺す。
自分に嘘をつくほど辛い事はない。

私が白州次郎を尊敬するのは、そんなところに源泉があるのかもしれません。
独立心、自立心。
とても強い心と同居するやさしさ。
強いからこそやさしく、やさしいからこそ強い。そしてダンディズム。

今日は自分だけの時間があり、先般断念した「武相荘」へ出かけて参りました。
ゆっくりと時間をかけて見てきました。
素晴らしい。
ダイニングの利用を考え、作られたレイアウト。
特に私は書斎部分で多くの時間を使いました。

夫人が主に執筆活動に利用した書斎。
壁に本棚が揃えてあり、手に取る事はできないのですが、蔵書の背ラベルをよく見ました。
小林秀雄の著作がよく目に止まりました。
小林秀雄はモーツアルトのファンからよく話しを聞かされました。
白州夫妻と小林秀雄は親交があったとの事。

互いに確固たる「プリンシプル」を持つ者同士、惹かれ合わない事がなかったと思います。
小林秀雄が亡くなった時の白州次郎の態度が全てを物語っています。

私は入館料の1,000円/人は価値有りと思います。

文章中は全ての敬称略。

Photo_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

信濃路は晩秋の朝がいい

この3連休は紅葉狩りに出かける人も多いようで、中央高速は渋滞の名所で朝から混雑しているとの情報がありました。

子供の頃から、晩秋の空気が好きでした。
よく長野県の女神湖近辺に出かけました。
大抵は夏の暑い時期に行っていたのですが、親父の休暇取得の都合等で、秋にずれ込む事がありました。
蓼科や女神湖へ行くなら、私は秋に出かける方が好きでした。
子供のながらに暑い夏は海で泳ぎたいsign03
湘南の混雑が、お祭りみたいで好きでした。

当時から白樺湖周辺は開発が進んでいましたが、女神湖周辺はあまり開発もされていませんでした。
スキーシーズンが始る前、降雪前は観光客も少なかったと思います。
自分で運転が出来る様になってからは、出かけるのは、もっぱら秋。

暖かい部屋から廊下や通路に出た時の、凛とした空気の張り詰め具合が好きでした。
普段は早起きなどしないのに、そこへ出かけた時だけは早起きをし、冷たい空気と人工的な音のない自然の静けさを楽しんでいました。
夜は冷たい空気の中、見上げる空には美しい星。

お風呂は窓を開けて入り、目を閉じれば露天風呂。
これ本当に気持ちいい。
しかし、一つ問題が…。
周りがど真っ暗なので、蛾がお風呂の明かりを目指して飛んできます。
それが、東京サイズの約4倍。
デカイsign03
網戸や窓に「ガイ~ンimpact」とあたり、ちと気味悪い。

昨日、仕事の合間にレンタカーでちょっと立ち寄りました。
紅葉はきっと今週末が一番の見頃です。
雨は降っていませんでしが、あいにく天気が悪く、遠い景色は見えません。
でも、八ヶ岳に雪があるのはわかりました。

この3連休は出かけられないんだよなぁ~。

000   国道18号方面から湯の丸高原方面を向いて撮影。

001

同じ場所で佐久平方面を向いて撮影。

003

霧が峰高原で撮影。風にゆれるススキが美しい。

002

| | コメント (2) | トラックバック (0)