もうすぐ夜明けが来る
誰かが亡くなると、その故人に対し言葉を贈ります。
故人は決して読む事も、聞く事もできません。
でも書かずに、言葉をかけらずにはいられないのです。
きっと、私だけでないと思います。
人は涙では越えられない哀しみを言葉にします。
涙では足りないのです。
だから読まれる事のない手紙やメッセージを書きます。
それは自分におきた事、自分が心を痛めた事、友の事、やり場の無い怒りや哀しみと様々です。
的確な表現を得られず、能力の限界を感じながらも言葉を紡ぎます。
そしてそれは言霊という言葉がある通り、きっと伝わると信じています。
深い哀しみが容易に癒されないと思います。
でも、哀しみは必ず癒される日が来ると信じています。
上も下も横もわからない様な、深い哀しみの中にいる時。
もうここで全てが終わったと感じる時。
どんなに頑張っても、もがいても、出口を示す一筋の光すら見つけ出せない時。
そんな時、言葉が何の役に立つだろうと思います
確かなものもない。
約束もない。
暖かなぬくもりもない。
そんな…ただの言葉が何の役にたつのか…と思う時があります。
でも、人が人に出来る事がそんなには多くはないと思います。
そんな多くない事に、実は一番エネルギーが注ぎ込まれているかもしれないと考えます。
自分の表現力のなさを露呈させるような事ですが、そんな事がお気に入りの楽曲の中に多くあります。
飛び方を忘れた鳥のように
僕は何かを見失って
傷ついたその場所から生まれ出た
痛いほどの幸せを見つけた飛び方を忘れた小さな鳥(抜粋) / MISIA
深い哀しみの中から、立ち上がった時、振り返って今の自分への意味を考える事がありますよね。
その哀しみを知らなければわからない、今のしあわせを。
この曲アルバム「KISS IN THE SKY」のバージョンも良いのですが、「星空のライヴ ~ The Best Of Acoustic Ballade ~」が私はお気に入りです。
切々と歌うMISIAの歌声が、やがて来るしあわせを信じさせてくれます。
そして、スキマスイッチの「ボクノート」は、まさに言葉に表せない哀しみから、きっともっと強くなって、大切な人の来る哀しみも振り払えるようになりたい。
そんな力強さを感じるのです。
今僕の中にある言葉のカケラ
喉の奥、鋭く尖って突き刺さる
キレイじゃなくたって 少しずつだっていいんだ
この痛みを形にするんだ足元に投げ捨てたあがいた跡も
もがいている自分も全部僕だから
抱えている想いをひたすらに叫ぶんだ
その声の先に君がいるんだこの声が枯れるまで歌い続けて
君に降る悲しみなんか晴らせればいいボクノート(抜粋) / スキマスイッチ
そして、初めて聞いた時には思わず涙が出そうになった曲が「ヘロン」です。
どんなにさみしい夜も
やさしい声が聞こえる
にじんだ瞳の中で
小さな未来が生まれる心よ目を覚ませ
見果てぬ夢を
数えながら
もうすぐ夜明けが来る流れる時に抗い
命を燃やし続ける
全ての孤独な人よ
涙は言霊になる明日を待っている
色鮮やかに
あのホライズン
貫いて夜明けが来るヘロン(抜粋) / 山下達郎
涙の中で未来が生まれ、新しい夜明けが来るなんて。
地平線から、新しい未来の光が見え、夜明けが来るなんて。
深い哀しみの中から、新しい希望が生まれる。
たまらない気持ちになりました。
心よ目を覚ませ
見果てぬ夢を
数えながら
もうすぐ夜明けが来るヘロン(抜粋) / 山下達郎
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