背中から伝わる温もり
幼い頃、街のお祭りでの野外映画。
祭りの興奮も冷めると、疲れを感じます。
時間も遅くなり、眠ってしまう子供。
映画が終わると起されますが、目が覚めないので父親や母親が背負って帰る。
本当は起きている子供は寝たふりをしながら、背中の温かみを感じながら安心して帰る。
前の記事に登場する同僚(57歳の大先輩ですが)が、神戸への出張に向かう途中で話してくれました。
大先輩の、自身が子供の頃の思い出です。
北海道出身の方です。
当時は地域の娯楽も少なかったので、お祭りは一大イベントだった。
楽しくて、暖かい、懐かしい想い出だと話してくれました。
あなたを包むすべてが やさしさで溢れるように
わたしは強く迷わず あなたを愛し続けるよ
どんなときも そばにいるよ離れていても そばにいるよ
やさしさで溢れるように / JUJU
なんか、いい話だな…と思いました。
私の妻も子供の頃に、出かけて夜遅く車で帰ってくると抱っこして布団まで連れて行ってくれるので、寝たふりしていた…なんて話を聞いた事があります。
妻の幼い頃からの友人で、父親が酒乱であり関係を断絶していた人がいます。
成人式の日、妻の父親が晴れ着を着たその彼女を成人式会場まで送る際、晴れ着が汚れたり、乱れたりしない様にワゴン車の座席に抱えて乗せた事があったそうです。
その時彼女が「抱っこしてもらった」と喜んで興奮気味だった…そんな話も思い出しました。
人には人から伝わる温もりも必要なのですね。
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