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2010年9月16日 (木)

ゆっくり、おしゃべりしませんか?

出張先で映画を見る楽しみを知り、この頃は出張先での仕事が予定よりも早く終わると考えます。
特に東京で見逃した映画が上映していると、ちょっと嬉しいですね。
しかし、取引先と夕食も頻繁にあるし、今日は予定がない!と思うけれでも、昼間の仕事で精一杯で根気がない…なんて事もあります。

先日、出張先のシネコンでアントニオ猪木主演の映画「ACACIA」を見ました。
文字通り、私ひとりのための上映会でした。
映画館、スクリーンを貸し切りです。

映画の内容と評価はご覧になる方の判断にお任せする事として、以下の映画宣伝のYoutubeをご覧ください。

なんと言っても、この映画のアントニオ猪木の表情やしぐさが、私にはとてもよく感じたのです。
映画の中で、アントニオ猪木がひとり、夜に泣く場面があります(予告編にもちょこっとだけ)。
初主演の映画で、このシーンを作り出す為に、アントニオ猪木の心によぎったものは何だっただろう…と考えます。
演技を勉強していない人が、涙をながしながら泣くのは大変な事だと思います。
Youtubeの宣伝にもある、「自分が迷惑でしょ」と聞く子供に「全然」と答えるところは演技ではなく、心から素で答えている様に思うのです。

この映画な中に、高齢者のコミュニティーが設定されています。
そのコミュニティーに住む住人は、どこか幸せそうです。

今日のこの記事は出張先のホテルで書いています。
地元情報の収集もあり、普段は読まない朝日新聞を今日は読みました。
読者の投書欄にこんな話が掲載されていました。

ひとり暮らしをしていると、一日ひとこともしゃべらないで終わることがある。
販売所のお兄さんが月一回、新聞代引き落としの領収証を届けに来た時に捕まえて話し込むこともあるが、最近はそれも減った。

…オレオレ詐欺でもいい、電話かかってこないかな。
…1回もかかってこない。

…暑中見舞いをあちこちに出すことにした。

…郵便屋さんの届けてくれる手紙やはがきはうれしいもの。
郵便で返事をくれる人、電話をかけてくる人、音さたなしの人、などさまざまだ。

2010年9月15日付け朝日新聞
語りかける気持ちで文書く/岡村愛子(新潟県新発田市 70)より抜粋
(敬称略)

私の現在の職種では、製品やサービスを販売する事であり、私自身がトラックで配送をしたり、設置作業をする事は基本的にありません。
自分の扱う製品やサービスの事をはじめ、様々な事を説明し、契約までするのが業務の主な内容です。
誰とも話をしない…そういう日はありません。

時々そういう日を望む事もヤケッパチ気味の時にはあり、携帯電話のディスプレイに表示される相手で、自身の携帯電話を半分にへし折って、川にでも投げ込んでやろう…と考える事はあります。
もちろん、本当にはしません。
仕事の喜びのひとつに、自分の提案が理解される…という事があります。
例えば、お世辞半分にしても「あなたの話を聴いて、仕事をしようと思う気持ちになった」とか「あなたとなら、この困難な仕事も出来る気がする」こんな言葉を頂ける事は大変にうれしい事です。
自分の事を誰かに受け入れてもらえる。
それは現在の勤務先のバックボーンは勿論、自分自身を認めてもらえる事でもあります。
とても嬉しい事です。

誰かと話を、おしゃべりをする。
相手の話に耳を傾ける。
互いに共感する。
反駁する。
怒る。
涙する。
笑いあう。

残念ながら、失ってからその重要性に気がつく事が多く、普段はこの重要性になかなか気づけないのですよね。

今日の空は本当に美しく、二度同じ光景を作り出さない…その自然の偉大さについて。
先日見た、心温まる事について。
さびしさについて。
哀しみについて。
あなたが生まれてきた事について。
未来への希望について。

ゆっくり、おしゃべりしませんか?

アカシアの花が生きることの
ささやかさ伝えている
荒地に根を張り つつましく咲く
花びらに笑みがこぼれる

アカシア / 持田香織

近くにいても、離れていても、会えなくても…そんな人がいるだけで頑張れますよね。

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コメント

☆ケンシロウさんへ☆

誰かに話すこと

誰かの話を聴くこと

人と接すること

それで救われること多々ありますよね

私も誰とも口を利かない日あります

笑顔になれない日もあります

辛いとき

悲しいとき

そんなときほど言葉に出せないのが

人間なんですよね

だから

気づいてあげたいです

人の苦しみや悲しみを

そして

ラクにしてあげたいです

私が背負ってる辛さを誰もが気づかないほど

常に私は元気いっぱいを装っています

でも

それは話さないから・・・

誰かに話すと

誰かが聴いてくれると

救われるんです

心が・・・

人の苦しみを感じ取れる人間でありたい

そう思っています

投稿: eipyon | 2010年9月22日 (水) 00時06分

eipyonさんへ

いつもコメント有難うございます。

ゴッホのデッサンで「砂地の木の根」というのがあります。
ご覧になった事がありますか?

私は詳しくはないのですが、ゴッホは自然に対しては思想付けは特にせず、見たままに忠実にあろうとしていたそうです。
しかし、このデッサンでその自然に命を類推したのだと思います。

eipyonさんが、自分の哀しみを相手に微塵も感じさせずに元気でいる時。
自分では気がつかなくても、相手も言葉で説明できなくても、もらっている元気に、やさしさがあり、深い哀しみがあった事を感じていると思います。
それは受け取る側の表現力もあるし、形として目に見える形や実感、または理解するのは難しいと思います。

でも、eipyonさんの気持ちを受けた人が、違う人に自分の方法で表現をし、eipyonさんがしてくれた人と同じ気持ちを、別の人に自分なりの表現で授けていたら…。
これが、いくつも伝播と連鎖をすると考えたら、どんなに素敵な事でしょうか。
>人の苦しみを感じ取れる人間でありたい
そう思う気持ちがどれだけ多くの連鎖を生み出すでしょうか。

自分の気持ちは、時々ブログでもいい、自分で描く絵でもいい、音楽でもいい、表現して心に新しい風も入れてあげましょうよ。
eipyonさんの哀しみを、勇気を、力を、愛を分けてもらった人達が、今度は自分達の気持ちとして返してくれますよ。

投稿: ケンシロウ | 2010年9月23日 (木) 22時58分

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